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特別な1台の完成に欠かせない工程

ストリンゴでは、常にお客様と緊密に連携して作業を進めています。「安全に、そして環境に配慮しながら車両を移動させる」ことを重視し、お客様のご要望やニーズにしっかりと耳を傾けるような組織作りが行われています。

お客様とのかかわり方は案件によりそれぞれ異なりますが、(オプションによるカスタマイズではなく) 特殊仕様のカスタマイズを実現するための社内プロセスが、可能な限り効率化されているということに変わりはありません。Stringo はすべてカスタマイズ生産されています。1 台の製造に 8 ~ 12 週間を要することをご理解いただくために、「お客様からお問い合わせをいただいてから、製造が完了するまで」のフローをまとめました。

  1. お客様から、車両の移動に関してのお困りごとや、こんな機能があったらいい…などのご要望をお伝えいただくことから始まります。この段階では、当社の営業部門や開発部門に直接ご連絡いただくお客様がほとんどです。その後、実際の使用環境の確認や、抱えられている問題をより深く理解させていただくためにお客様をご訪問させていただきます (メール、電話でのご連絡となる場合もあります)。
  2. 聞き取りさせていただいた内容をもとに、技術開発部門がソリューションを盛り込んだ Stringo のドラフトを作成し、製造期間や価格とともに営業担当者よりお客様にご提案させていただきます。
  3. ご提案内容について、お客様と合意がされてからはご発注いただけるまでお待ちいたします (発注前に先行で製造を開始することはいたしかねますのでご了承ください)。
  4. お客様よりご注文いただくと注文確認書が発行されます (日本では、お客様からご要望を受けた場合にのみ注文請書を発行しております)。
  5. 詳細な情報を含めた正規デザイン図面を作成し、使用する部品の納期や過去の製造履歴から各工程にかかる時間を算出し、工場の作業計画に新規注文された Stringo の製造工程を組み入れていきます。
  6. この段階で初めて出荷日が確定し、お客様と納品日の調整が始まります (日本のお客様は、この出荷日確定後、運送会社との調整を経てからのご連絡になります)。
  7. 製造開始 - 担当者たちは「Stringo は唯一無二のもの」 (Stringo はオプションや特殊仕様により、全機カスタマイズされています) であることを熟知しています。個々の Stringo に施されたわずかな設計変更や機能変更に対しても問題なく対応できます。 製造前の設計は、特に慎重さを要する工程です。設計時には、多くの計算解析がされた部品のシミュレーション上での組み上げテスト、重複テストなどが行われます。
  8. こうして製造された Stringo はすべて、各工程での通常検査を経て、最終検査と検品が行われます。特殊仕様にカスタマイズされた Stringo は、新たに CE 認証を受ける必要があります。認証には、スライドテスト (滑りにくさ) や強度計算試験などが含まれ、リスクアセスメント表や試験レポートの提出を求められる場合もあります。
  9. 製造された Stringo は、大切に梱包され、お客様のもとへと届けられます。当社の営業担当者は、お届けした Stringo がしっかりとお役に立てているか、お客様にご満足いただけているかを常に気にかけ、フォローに注力して取り組んでいます。

「私たちは、多かれ少なかれ Stringo のカスタマイズを常に行っています。重要なのはお客様の問題やニーズに対してソリューションを提供することです。カスタマイズの始まりはいつも『お客様からのリクエスト』なのです」 - マグナス・グラフストローム、技術開発責任者